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教室運営のヒント NO,57◆安価な授業料設定の方法

前回お話したとおり、『授業料の格安』をコンセプトに教室展開は可能だと思います。

 

しかし安易な授業料の値下げは、レッスンの価値自体を下げるばかりではなく、
結局、価格競争に巻き込まれ教室自体の体力を失うことになりかねないこともお伝えしました。

 

しかし授業料の安さは、消費者にインパクトを与えますので、その方法を取りたいと考える
教室経営者もいらっしゃるとは思います。

 

そこで授業料の安さをコンセプトにした場合、どのような戦略で行っていけばいいのか
についてお話していきます。

 

方法はいくつかありますがそのなかで、
『フロントエンド商品とバックエンド商品』という考え方をもとに行っていくことができます。

 

まずフロントエンド商品とは、簡単に言えば集客用の商品のことです。

 

一般的には比較的安価に設定された商品のことを指します。
「目玉商品」というものがそれになります。

 

それに対しバックエンド商品とは、本当に売りたい商品のことであり、
一般的には利益の高い商品を指します。

 

これらの使用方法として、フロントエンド商品は、入り口としての位置づけになり、
その目的はバックエンド商品に繋げることなります。

 

教室に当てはめると、フロントエンド商品として安価で短期間のスポット講座を設けます。
「目玉講座」ですね。この目玉講座を安価な授業料設定にすることにより広告などで大々的に宣伝でき、
消費者にインパクトを与えることができます。

 

またこの講座では、基本的に利益を追求しません。もちろん赤字になることも避けたいですが、
宣伝広告費としての考えで、赤字覚悟で行うこともあるかもしれません。

 

利益に関しては教室の体力、資金にもよると思いますので、しっかりと検討しなければいけません。

 

そして今度はこの「目玉講座」で集客したお客さまを、バックエンド商品、利益のでる講座、
レッスンに繋げていかなければいけません。 この利益のでる講座、レッスンを、作っておかなければ、
この方法は使えませんので注意してください。

 

それでは、このフロントエンド商品とバックエンド商品の考え方を具体的にしてみますね。

 

たとえば、対象年齢層が子どもの場合であれば、
夏休みに「英語で遊ぼう!夏休み特別企画」というものを考え、
安価でインパクトのあるフロントエンド商品(目玉商品)を作り上げます。

 

そして集客した子どもたちを、通常の毎週行っているレッスン(バックエンド商品)へ
繋げていくというやり方です。

 

このように『授業料を格安』をコンセプトに行ってもやり方次第ではうまくできると思います。

 

ただ何度もくどいようですが、インパクト重視の安易な格安授業料は行わないようにしなければいけません。

 

しっかりと利益を確保できるやり方を考えてからでないと格安授業料を導入はオススメしません。

 

もちろん、私の考えでは安い授業料で、多くのお客さまがレッスンを受けることができることは
すばらしいことだと思います。

 

しかし安くて、質の悪いレッスンになるのであれば、行わない方がいいと思います。
また高額なレッスンも、その金額に見合うだけの充実したものであれば、それはすばらしいと思います。

 

授業料は安くても質の悪いレッスン、お客さまがその価値を感じることができなければ、
結局は、生徒募集も教室展開もうまく行きません。

 

また授業料が高額でも、お客さまがその金額以上だと感じるものであれば、
生徒募集も教室展開もうまく行きます。

 

ですから授業料が安ければいいのではなく、その価値観を消費者に与えることができるかが
ポイントになると思います。

 

それでは『授業料は安いほうがいい?』の答えですが・・ まとめてみます。

 

消費者にインパクトを与えることはできますが、最終的にはその価値観がポイントになり、
教室自体の採算性を考えて行わなければ、お客さまにも迷惑をかけることになる可能性があります。

 

そのため『いい』というより、方法の一つとして考えた方がいいと思います。

 

また具体的な方法として、消費者に認知してもらうために、あえて授業料を安く設定して、
多くの消費者にインパクトを与え、さらに習いやすく、敷居を低くするのであれば
フロントエンドとバックエンドの考え方を使うのはいかがでしょうか。

 

または、採算性を考えた安価な授業料を検討するのであれば、
レッスン時間の短縮やレッスン参加人数を増やすなどを考えればできると思います。

 

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