今回は、私が行った失敗のお話をします。

私も失敗は、ものすごい数やっています。（自慢になりませんが・・(-_-;)

これは忘れもしない２００１年に、私のスクールで行った企画でした。
まだこのころは、某大手英会話スクールにいたときです。

☆業界初！！
☆３ヵ月体験入学！！

お客さまに１回レッスンに参加してもらう“体験レッスン”は、どこのスクールでも行っていることだと思います。

私のスクールも、“体験レッスン”を行っていましたが、
１回のレッスンでは、スクールの雰囲気や講師の良し悪しも、判断ができないだろうと考え、
思い切ってこの企画を考えました。

企画内容は、【通常月謝７，３５０円のところをなんと、３ケ月で６，３００円！
教室も講師もじっくり試して、決めてください！】というものでした。

どうでしょう？ ３ヶ月を６，３００円はお得とは思いませんか？

実際にこういった企画はどこの英会話スクールもやっていませんでした。

この企画を行って、初めての１ヶ月は募集教室が７箇所でしたが、７００人くらいの忚募がありました。

１ヶ月で７００人です！ １教室約１００人の体験入学希望者が来たのです！
これは、さすがに驚きました。

今まで、だいたい１ヶ月に３００人くらいの体験レッスンの忚募がありましたが、
この体験入学は、倍以上の応募です。

これは、ニーズがあると考えました。やはり、「教室も講師もじっくりと！」がよかったなぁ。
なんて思っていました。

これだけの、応募があるのだから間違いは無い！とも思いました。
また勝手に、入会の数を皮算用もしました。

１ヶ月で７００人、契約率が半分で・・
そうすると、１ヶ月３５０人で・・
１年で４，２００人！！
しかも教材売上が、１ヶ月で５，２５０万・・
年間売上が、６億３千万円！！

これは、すごい！と思いました。いっきに教材売上が倍以上になるわけです。

さらに勢いは止まらずに次の月も約８００人の忚募がありました。

体験入学の希望者の数は一向に減りませんでしたが、この時点で喜びと同時に、何か違和感を覚えました。

何か、変だなぁ・・？ でも、これだけ希望者がいるんだから！

と何か引っかかる少しの違和感をそのときは軽く流しました・・

今度は意気揚々と銀行の担当者に、このすばらしい企画を話し、この企画にかかるお金を借入することを考えました。

多少のことがあっても、銀行からお金を引っ張ってくるノウハウと自信を持っていました。
しかしこの時期かなり調子に乗っていたのかも知れません・・
そして無事、銀行の稟議も通って、借りたお金は・・

金額は、無担保３，０００万円、期間は１年。
証書貸付の均等返済でした。

ちょうどその頃、月の真中で、初めの月に集めた体験入学者の本入会の案内や手続きの時期になっていました。
また、体験入学希望者は、途切れることがなく月間ペース８００人を超えていました。

このペースですと、年間約１万人の体験入学希望者を募ることができます。
本当に画期的な方法だと、自画自賛していました。

この企画が１年後どうなるかなんて・・・この時点では、よくなることしか考えていませんでした。

まさかこの企画が、１年後、完全に失敗するなんて・・・