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教室運営のヒント NO,9◆業界初!3ヵ月体験入学【検証その2】

今回は、私が行った失敗の続きをお話します。

 

そう、私が企画した“3ヵ月体験入学”は、希望者も項調に集まり、
あたかも成功のような感じがしました。

 

しかし・・集まりすぎた為に、ある無理をしなければいけなかったのです。

 

それは・・・ 1クラスの人数が、講師の許容範囲を超えたことです。

 

最高1クラス18名まで集まりました。
平均で1クラス、10名でのレッスンをしなければいけなくなりました。

 

これでは、はっきりいってレッスンになりません。
このことを含め、下記の問題点が出てきました。

 

 

●途中退会者の増加

 

ここでおきた現象が、体験入学の途中退会者です。

 

最初の頃から、少しは出ていましたが、それほど目立っては出ていなかったので、
気にしませんでした。

 

きっと、講師も初めての企画ということもあって、 かなり踏ん張ったのだと思います。
しかし徐々にいろいろな教室で行うと、この途中退会者が10%を超えるように
なっていったのです。

 

 

●契約率低下

 

最初の頃の教室の契約率は70%前後と、予想を1.5倍ほど
上回るかなりの数字が出ていました。

 

しかし、いろいろな教室で行っていくにつれ、契約率が60%、50%、
と徐々に落ちていき、最終的には20%まで下がってしまいました。

 

予想の半分以下になってしまいました。

 

 

●講師の不満

 

未就園児と幼児のクラスが、通常のクラス編成より増えたため、
精神的にかなり負担を与えてしまいました。

 

また、レッスンをしようにも各クラスの人数と途中退会の多さに、
思うようにいきませんでした。

 

さらに、契約率の悪さのため思ったとおりの入会者を確保することができず、
講師の不満がかなり溜まってしまいました。

 

 

●3ヵ月体験入学への不評

 

体験入学者を1クラスに多く入れたため、講師のレッスン内容が、
体験入学者の希望通りに行かず、結局はお客さまに不満を与えてしまった。

 

 

●経費増加

 

体験入学の収入では、講師への報酬を支払うだけの収入は確保できません。
そのため講師の報酬、広告費等も先行投資として考えていました。

 

最終的に、入会してもらえれば授業料収入がはいてきますし、
教材売上がありますので、先行投資は充分回収できます。

 

しかし、予想より契約率が下がったことにより、入会による授業料収入の減や
教材売上の減により先行投資の回収が難しくなり、講師への報酬がかさむように
なって来ました。

 

 

●クラス編成のバランスが崩れる

 

これも、契約率の低下がかなり響きました。

 

予想では10名の体験入学者の内5名は入会するはずでしたが、
最後のほうの教室では10名の体験入学者の内2,3名の入会者
しかいない状態になってしまいました。

 

このため、最終的に2名でもクラスを開校して続けなければいけなくなりました。

 

 

以上が、私なりに気付いた反省点です。

 

他の人から見たら、もっと違う視点で見られているのかもしれません。

 

あなたは、私の失敗をどこだと思われましたか?

 

この企画で、最終的には1年間で5,000万円くらいの損失がでました。

 

本当に、失敗したなぁと思い、結構、落ち込みましたし、悩みもしました。
しかし、落ち込んでも、悩んでも先に進まなければいけません。

 

さらに、ただ反省しても、ただ悔やんでも、
そのままにしてしまえば、何の役にもたちません。

 

このような経験をどのように活かすかが、最大のポイントだと思います。

 

私は、この失敗を新たに作った教室で活かしました。
失敗は誰でもします。失敗を恐れないでください。

 

ユニクロの柳井正さんが書いた「一勝九敗」という本があります。
この本によると、ユニクロも失敗ばかりだったと書いています。
一番怖いことは、失敗を失敗と思わないことだということです。

 

誰もが、自分で考えたことは、正しいと信じて行動します。
もちろん、そう思わなければ行動もできません。

 

しかし、間違ったときに、素直に間違いだったと気づくことが、
できなければ、どんどん泥濘にハマっていってしまいます。

 

自分を客観的に見ることができるかどうか、勢いがついて走っているときほど、
一度立ち止まって後ろを振り返る余裕が、欲しいものです。

 

一度成功すると、なぜか勝ち続けなければいけない雰囲気になってしまいます。

 

また、本人もそう思います。 不敗神話ってやつですね。勝手に人がそう言い出します。

 

しかし勝ち続けることは、本当に難しいです。

 

ただ、「人生はマラソンなんだから、百メートルで一等をもらったってしょうがない。」
と石坂泰三さんという人は言っています。

 

どこのラインで、勝った、負けたと判断するか、人それぞれかもしれません。

 

最後に、究極な言葉を、私が中学の頃の先生が私たちに

このようなことを問いかけて来ました。今で言うコーチングですね。

 

その最後の言葉は、今でも強烈に覚えている言葉ですので、

ここでご紹介させていただきます。

 

◎先生「今、一生懸命勉強しているよね?なぜ、一生懸命勉強しているの?」

 

◎生徒「いい高校に入りたいから。」

 

◎先生「そう。それではなぜ、いい高校に入りたいの?」

 

◎生徒「いい大学に入りたいから。」

 

◎先生「じゃあ、なぜ、いい大学に入りたいの?」

 

◎生徒「いい会社に入りたいから。」

 

◎先生「そうか。じゃあ、なぜ、いい会社に入りたいの?」

 

◎生徒「生活が安定するから。」

 

◎先生「それじゃあ、今一生懸命勉強しているのは、将来、生活が安定するためなんだね。」

 

 

「実は今、みんなが一生懸命勉強しているのは、最後、老後を楽しく暮らせるためなんだよ。」
「人は、最終的に楽しい老後を迎えられるように頑張っているんだよ。」

 

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