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2021.7.27
教室運営のヒント NO,386◆他業界を観察してみるとヒントがたくさんある

「一流の講師」「全員ネイティブ」の言葉に隠された罠。他業界に学ぶ、消費者の心を動かす「講師の質」の正しい伝え方
はじめに:あなたのスクールは、ホームページの言葉だけで選ばれていますか?
学習塾、英会話スクール、音楽教室、カルチャースクールなど、あらゆる教育ビジネスにおいて、ホームページ(HP)は24時間365日働く「最強の営業マン」であるべきです。入会を検討している見込み客(生徒やその保護者)は、他社と比較しながら、あなたのスクールのHPを隅々まで読み込んでいます。
その際、多くのスクールのトップページや紹介欄で、以下のような文言を目にすることがあります。もしかすると、これを読んでいるあなた自身のスクールでも、同じような表現を使ってはいないでしょうか。
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「当校は、厳しい基準をクリアした『一流の講師』をそろえています」
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「講師はすべて『ネイティブスピーカー』なので安心です」
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「〇〇大学(有名大学)を卒業した優秀な講師陣が指導します」
教育というビジネスにおいて、提供する「商品」のコア(核)は間違いなく「講師の質」です。授業の質、生徒のモチベーション、そして最終的な成果(成績アップや語学力向上)の大部分は、現場で教える講師の腕にかかっています。だからこそ、経営者や教室長としては、その質をしっかりと担保し、アピールする意味を込めて、上記のような言葉を大きく掲げているのだと思います。
しかし、ここで一度、消費者の視点に立って、客観的かつ冷静に考えてみてほしいのです。
「経営者が自信を持って放っているその言葉は、本当に消費者に届いているでしょうか?」
厳しい現実をお伝えすると、実はこうした表現は、今の消費者にはほとんど響いていません。それどころか、他社との差別化を失わせる「コモディティ化(同質化)」の原因にすらなっているのです。
1. 「自称・一流」が溢れる教育業界。消費者が感じる「エビデンス(証拠)なき不安」
スクールの経営者や責任者からすれば、「本当に素晴らしい講師だから」「厳しい面接を経て採用したから」という事実に基づき、嘘偽りなく「一流」「ネイティブ」「高学歴」と表現しているのでしょう。そこに悪気がないことは、消費側も百も承知です。
しかし、消費者(生徒・保護者)の立場から見ると、そこには決定的な要素が欠けています。それは「客観的なエビデンス(証拠)」です。
よく考えてみてください。世の中に数多あるスクールの中で、「うちの講師は二流です」「指導力のない講師ばかりです」と宣伝している学校など一つもありません。どこのスクールのHPを開いても、一様に「一流の講師陣」「プロの指導」と書かれています。
全員が「一流」を名乗る世界において、消費者は以下のような疑問や不安を抱いています。
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「どのように、どんな基準で『一流』と言えるのか?」(指導実績なのか、人間性なのか、あるいは単なる自称なのか)
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「なぜ、ネイティブ講師だとそんなに良いのか?」(ただ英語が話せるだけの人と、教えるプロのネイティブは何が違うのか)
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「ネイティブと言うけれど、出身国や育った背景はどこなのか?」(英語圏と言っても、国や地域によってアクセントや文化は異なるのではないか)
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「〇〇大学を卒業していると、我が子の指導にどうプラスになるのか?」(「自分が勉強できること」と「他人に教えるのが上手なこと」は別ではないか)
つまり、良い講師に対する「説明」と「定義」が圧倒的に不足しているのです。
どれだけ言葉を飾っても、その裏付けとなる根拠が示されていなければ、消費者にとっては「ただのキャッチコピー」に過ぎず、文字通り「右から左へ」と受け流されてしまいます。
2. 他業界の「こだわり」に学ぶ:なぜ、あの牛肉や野菜は高くても売れるのか?
は、どうすれば講師の質を、消費者が納得できる形で伝えることができるのでしょうか。その強力なヒントは、教育業界ではなく「他業界のマーケティング」に隠されています。
例えば、飲食店や食品流通の業界における「牛肉」や「野菜」の売り方を思い浮かべてみてください。
高級なステーキハウスや、こだわりの食材を宅配するサービスにおいて、単に「おいしい牛肉です」「新鮮な野菜です」とだけ書かれているものは少ないはずです。彼らは、その食材がどれだけ素晴らしいかを伝えるために、「生産者が食べ物を育てるところから」緻密なストーリーを紡いでいます。
特に「牛肉(肥育)」のこだわりを見てみると、以下のような情報が驚くほど細かく開示されています。
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どのような環境(気候、水質、土地)で牛を育てているのか
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毎日、どういった成分の飼料(エサ)を牛に食べさせているのか
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なぜ、あえてそのブレンドの飼料を使わなければならないのか
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ストレスを与えないために、牛舎の環境や放牧のタイミングにどんな工夫をしているか
野菜も同様です。「有機栽培」という一言で片付けるのではなく、「土壌の微生物を活性化させるために、3年前からこういう堆肥を混ぜています」「毎朝、日の出前に手作業で収穫しています」といった、生産者の顔と熱量が伝わるプロセス(過程)を丁寧に説明しています。
消費者は、その「プロセスのこだわり」を見るからこそ、「なるほど、これだけの手間暇と理由があるなら、この価格(あるいは価値)に見合うはずだ。食べてみたい!」と納得し、安心して財布を開くのです。
3. 「プロセスの可視化」を教育に導入する。講師の質を証明する3つのアプローチ
他業界が当たり前のように行っているこの「プロセスの説明」を、私たちのスクールビジネス、つまり「講師の質」の説明に置き換えてみたらどうなるでしょうか。
単に「ウチの講師はいいよ」と結果だけを伝えるのではなく、「なぜ、ウチの講師は優れていると言い切れるのか」という背景や仕組み(システム)を、消費者に分かりやすく開示していくのです。
具体的には、以下の3つのプロセスを可視化することが、同業他社との圧倒的な差別化に繋がります。
① 採用基準の可視化(どういった講師を採用しているか)
「優秀な講師」をゼロから探すための、貴校ならではの「関門」を数値や基準で示します。
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例:「当校の講師採用率はわずか〇%です。単に学歴や語学力を見るだけでなく、『子どもの表情の変化に気づけるか』という独自の模擬授業審査を3回行い、それをパスした人物だけを採用しています」
② 育成・研修制度の可視化(どういった研修を、なぜ行っているか)
採用した講師を、スクールのブランドに相応しいクオリティへと引き上げる「教育の仕組み」を伝えます。
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例:「ネイティブだからといって、すぐに教壇に立たせることはありません。当校では、日本の教育指導要領と子どもの心理学に基づいた計〇〇時間の初期研修を義務付けています。なぜなら、日本の子供たちがどこで英語につまずくのかを、講師側が論理的に理解していなければ、本当の意味での指導はできないからです」
③ 継続的なクオリティ管理の可視化(どのくらいの期間、どう育て続けているか)
一過性の研修ではなく、常に質を維持・向上させる仕組みがあることをアピールします。
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例:「デビュー後も、毎月1回の授業モニタリングと、先輩講師によるフィードバック面談を実施しています。年間を通じて講師のスキルをスコア化し、常にブラッシュアップを重ねることで、どのクラスでも均一で高品質なレッスンを提供できる体制を整えています」
このように説明されて初めて、消費者は「なるほど、これだけ徹底した仕組みがあるから、このスクールは『一流』と胸を張れるのだな」と、深い納得感(エビデンス)を得ることができるのです。
4. まとめ:未だ手つかずの「説明責任」を果たし、選ばれるスクールへ
他業界では、商品の裏側にあるストーリーやこだわりを説明することは、今や「当たり前」の標準装備となっています。しかし、教育業界やスクール経営の現場を見渡してみると、残念ながら未だに「イメージ先行」の抽象的な表現にとどまっているところが非常に多いのが現状です。
これは裏を返せば、あなたがいま、自校の「講師の質の秘密」をロジカルに説明し始めるだけで、地域や業界の中で一歩も二歩も抜きん出た存在になれるという絶好のチャンスでもあります。
「うちの講師は本当に素晴らしいのに、なぜ体験レッスンからの入会率が上がらないのだろう」
「価格競争に巻き込まれて、月謝を下げざるを得ない状況になっている」
もし、そのようなお悩みを抱えているのであれば、それは講師の質が低いからではなく、「質の良さを伝えるための表現(仕組みの説明)」が不足しているだけかもしれません。
この機会に、他業界が当たり前に行っている商品の説明方法をじっくりと観察し、あなたのスクールに眠っている「こだわり」や「ストーリー」を掘り起こしてみませんか?
あなたのスクールの「独自の強み」を、一緒にカタチにしませんか?
「自分のスクールの研修やこだわりを、どう言葉にすればいいか分からない」
「他社と差別化できる、明確な仕組みの伝え方を構築したい」
そのようにお悩みであれば、ぜひ私にその声をお聞かせください。数多くのスクール運営と組織の仕組み化(システム化)に携わってきた経験を活かし、あなたのスクールが持つ真の価値を消費者に届く言葉へと変え、共に選ばれる未来への道を作ります。
「夢を目標に、目標を現実に!」
あなたのスクールが持つ本来の価値を正しく世の中に伝え、生徒の夢を現実にする組織作りを、全力でサポートいたします。
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