教室運営のヒント&お知らせ Tips & News
2026.9.29
【佐藤仁のスクール経営論】「安売り」がスクールを滅ぼす——適正価格で“本気の生徒”を引き寄せる値上げの決断
自分の商品・サービスの「本当の価値」が見えていますか?
以前の豊中市で開催された経営セミナーでも、参加されたスクール経営者様へ強くお伝えしたテーマがあります。
それは、「自分の商品やサービスを、必要以上に安くしないこと」、そして「提供している価値に見合った、当然の対価をいただくこと」です。
しかし、この「適切な価格設定」は、多くのスクール経営者・講師にとって非常に高い心理的ハードルとなっています。
「自分たちの指導に、本当はどのくらいの価値があるのかわからない」
「近隣の競合スクールと比べて、いくら貰えばいいのか決められない」
このように自分自身の価値を客観視できず、恐怖から安売りに逃げてしまっている経営者が後を絶ちません。
「安売り」と「戦略的初期価格」の致命的な違い
ここで一つ、数多くのスクール経営現場を見てきた立場から明確に区別しておきたいことがあります。
私は、新規で教室を開校するクライアントに対して、オープン初期の受講料を近隣スクールよりあえて低めに設定するようアドバイスすることがあります。
これだけを聞くと「佐藤も安売りを推奨しているのでは?」と思われるかもしれません。
しかし、これは「強みがないから安くする」という妥協の安売りではありません。「まだ地域での認知や指導実績がないオープン期に、初期顧客の参入ハードルを極限まで下げるための『戦略的なトライアル価格』」です。
すでに明確な実績や独自の指導ノウハウという強みがあるなら、最初から強気の高価格で勝負すべきです。
恐れて無計画に価格を下げる「泥沼の安売り」と、明確な意図を持った「戦略的初期価格」を混同してはいけません。価格設定は、常に客観的なロジックに基づいて行うべきなのです。
「高い授業料には“本気の生徒”が集まる」という真実
授業料の値上げを躊躇する経営者の多くは、「価格を上げたら今通っている生徒が逃げてしまうのではないか」という恐怖を抱いています。
しかし、ある成果を出し続けているスクール経営者は、価格と顧客の関係について次のような本質を語っていました。
「授業料を高く設定すると“本気度の高い生徒”が集まる。安くすると“価値を理解しない客”が集まる」
これは紛れもない真実です。
高い対価を支払ってでも学びたいと考えて入会される生徒や保護者は、指導方針を深く理解し、成長意欲が高いため、必然的に素晴らしい成果が出ます。そして良い成果が出ることで質の高い口コミが広がり、さらに魅力的な生徒が集まるという「最高の好循環」が生まれるのです。
反対に、「安さ」だけを理由に集まってきた層は、指導に対するリスペクトが薄く、些細なことでクレームをつけたり、簡単に退会したりしがちです。
価格設定とは、単なる数値決めではありません。「どんな意欲を持った生徒に囲まれて経営したいか」というスクールの未来を決めるフィルターなのです。
大手の真似は不要。「採算ベース」を計算していますか?
競合が多い地域では、価格を上げることに勇気がいるかもしれません。
ですが、経営者として冷徹に数字を見ていただきたいのです。
「貴校は何名の生徒がいれば採算ベースに乗りますか?」
「いくらの売上があれば、経営が黒字化して安定しますか?」
大手チェーンスクールのように何千人も生徒を集める必要も、何億円もの売上を目指す必要もありません。
中小規模のスクールであれば、自校が健全に継続できる「適正な生徒数」と「適正な単価」さえ弾き出せば、無理な集客に追われることなく、確実に黒字化して高品質なサービスを提供し続けることができます。
まとめ:「ボランティア運営」は生徒への裏切りである
「良いものを、より安く提供したい」という想い自体は立派です。しかし、その結果として利益が出ず、ボランティアのような状態で経営が困窮し、最後にはスクールを閉鎖することになってしまったらどうでしょうか?
それは、現在通ってくれている大切な生徒や保護者に対する「最大の裏切り」です。
- 価格は「恐れ」ではなく「価値と客観的数字」で決める
- 適正価格を設定し、意欲の高い生徒が集まる環境を作る
- ボランティア経営を脱却し、継続できる黒字モデルを確立する
生徒に最高の指導を提供し続けるためにも、ぜひ一度、客観的な視点で自校の価格設定を見直してみてください。
私、佐藤仁は、価格設定の恐怖を打ち破り、適正な高単価モデルへのシフトと持続可能なスクール経営を全力でサポートしています。
「値上げに踏み切るための客観的な強み整理がしたい」
「自校の採算ベースと適正価格を割り出したい」
そうお考えの経営者の方は、ぜひ一度ご相談ください。
自信を持って適正な対価を受け取れる、強いスクール作りを一緒に実現していきましょう。
最新のお知らせ
お問い合わせ Contact
お一人で悩まず、
まずは気軽にご相談ください。